独身女性も共感できるゲゲゲ
ゆりです。
最近、ゲゲゲの女房を見ています。
実は、水木しげるさんの本が好きでよく読んでいたのですが、朝ドラのゲゲゲの女房を見たことがありませんでした。(武良布枝【むらぬのえ】さんのゲゲゲの女房は読んだことはありましたが)
28歳になっても嫁の貰い手がない布美枝(ふみえ)…
家族仲良く一緒に住んでいるが皆、布美枝のことを心配している…
その中で縁談のお話が来た!
しかし、相手は遠く離れた東京に住んでいる10歳も年上の戦争で片腕を失くした貸本漫画家…
今ですらそんな条件の人を好んで選ぶ人はいませんよね。昔なら尚更だと思います。
幸か不幸か、布美枝はその村井茂もとい水木しげると縁談を進めることになったのです。
しかし、周りは猛反対。
「売れ残りの娘をそんな得体の知れない男に引き渡すなんてさすがにかわいそうだ」
「後ろがつかえてるから、早く家から追い出したいだけだ」
「布美枝はこの家で肩身の狭い思いをしている」
偶然にもそんな言葉を布美枝が聞いてしまいます。
この時点で私は涙腺崩壊…
「私も実家で住んでいた時、肩身の狭い思いしてたなぁ…
テレビで芸能人の結婚とか婚活特集とかやってるだけでリビングから逃げ出したく なっていたなぁ…親不孝の出来損ないの娘でごめん…とか考えてたなぁ…」
今でこそ少しは寛容になった世の中。
布美枝の時代を考えると世間の目は厳しかったでしょう。
親思いの人ほど、もしかしたら自分を責めてしまうかもしれませんね。
その中で布美枝の父親は前向きに縁談を考えていました。
感動的なのが、このシーン ↓
「わしはこの縁談をええと思っとる。
勤め人でもない、40近い男が相手だ。
表向きは売れ残りの娘を片付けるように見えるかもしれん。
でもわしはあの男に会ってみたい。
片腕を失くしてそれでも生きて戻ってきた。
勤め人のあてがいブツではなく本当の腕一本で己の道を生きとる。
どんな人間でも失敗してつまずく時があるわな。
そげな時にしぶとく立ち上がるのはあげな男だぞ。
育ちのええ恵まれた男より、様子のええ男より、40年、50年添い遂げるならあげな男がええ。わしはそげ思うとる。」
涙腺崩壊MAX!!!!
お父さん!一生ついていきます!!!
良い俳優さんですね…本当に…
私は本を読んでいて展開が分かっているので余計にこの言葉が沁みました。
水木しげるさんは戦争で壮絶な体験をしています。
その中でもとても陽気に明るく、お父さんの言う通りしぶとく生きて帰ってきたのです。
水木しげるさんの戦争体験記は一度読んでみてほしいです。
内容は重いかもしれませんが、戦争というものをリアルに描いています。
原住民に命を救われた水木さん。
あの時代に逆らいながらも、一生懸命生き抜いた一つの命に感動すると思います。
話は戻ります。
父親のおかげで布美枝も縁談を受けることを決意します。
しかし、これが試練への幕開けとなるのですが…
ここで皆さんに勘違いしてほしくないことがあります。
布美枝の場合は幸運でした。
なぜなら、水木しげるさんが「本物」だったから。
布美枝自身に水木さんを「本物」に育てる力が備わっていたから。
今の時代、余っている40代50代の男性はたくさんいるでしょう。
しかし、その方たちは大抵ヤバい物件の可能性が高いです。
もちろん中にはとても良い物件もあることはあると思います。
そこは本当に審美眼がないと難しいところですよね。
何か光るものを感じられたら選んで良いと思います(^^)
そしてあなた自身にも育てる力はあるでしょうか。
「40年、50年添い遂げるならあげな男がええ。」
こう周りから言ってもらえるような人なら大丈夫なのではないでしょうか。
当人ではない周りの人は、あなた以上にあなたを知っていることがあります。
それが親なら尚更ですよね。
なんだかとっても布美枝に共感してしまいました。
これからも楽しみに見ていきます。
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